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名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

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華厳宗(けごんしゅう)

『華厳経(けごんきょう)』を根本経典とし、釈迦が悟りを開いた直後に示された「ありのままの悟りの世界(華厳世界)」を教理の核心とする大乗仏教の宗派です。 中国の唐代に法蔵(ほうぞう)らによって大成され、奈良時代に日本へ伝えられました。
唐僧の道璿が伝え、唐の審祥によって東大寺で確立され、南都六宗の一つとなりました。
所依の経典:『大方広仏華厳経』(華厳経)に基づいています。
主要な教え:仏教本来の縁起説を発展させた「法界縁起(ほっかいえんぎ)」や、宇宙の万物が互いに深く関係し合っている「事々無礙(じじむげ)の法界」という世界観を説きます。
  • 中国華厳宗の開祖:杜順(とじゅん):557年~640年。中国・隋から唐にかけての僧。法順[ほうじゅん]ともいう。中国華厳宗の第1祖とされてきたが、疑問視もされている。 法蔵(ほうぞう)によって大成された。
  • 日本華厳宗の
    ・開祖:審祥 (しんじょう/しんしょう)は、奈良時代に日本へ華厳教学を本格的に伝え、日本華厳宗の基礎を築いた中心人物。良弁とともに東大寺華厳の学統を開いた「日本華厳宗の初祖」とされる僧です。
    ・始祖:道璿、開宗年=740年(天平12)(どうせん, 702–760)は、唐代の高僧で、日本に華厳教学・北宗禅・戒律を本格的に伝えた人物。日本華厳宗の「初伝」とされ、鑑真来日前に奈良仏教の基盤を整えた中心的存在です。
  • 本尊:毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)毘盧舎那仏とは、明るい光を放つ仏で、毘盧舎那仏の光明により迷っている人々を浄土である華厳世界に導くとされる。
  • 大本山:東大寺・奈良県
南都六宗:奈良仏教の一派として、三論宗、法相宗、倶舎宗、律宗、成実宗とともに南都六宗に数えられます。
中興期:鎌倉時代には宗性や凝然によって復興され、高弁(明恵)も高山寺を開いて華厳宗を宣揚しました。
現代:江戸時代以降、宗勢が一時振るわなくなりましたが、明治時代に東大寺が独立し、1886年に華厳宗として正式に一宗となりました。

関連

  • 華厳経(大方広仏華厳経):釈尊が悟った「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」の広大で美しい世界を、高度な哲学と物語で描く大乗仏教の根本経典です。ブッダ(お釈迦様)が悟りを開いた直後、その悟りの境界・壮大な宇宙観をそのまま語り尽くしたとされる経典です。
    • 本尊・中心観点 :宇宙の真理そのものを象徴する毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)を本尊とします(東大寺の大仏はこの毘盧遮那仏です)。
    • 核心思想(重々無尽・事事無碍) :あらゆる存在や現象は独立して存在するのではなく、互いに関わり合い、重なり合って調和しているという「壮大な宇宙的繋がり」を説きます。 万物が互いに依存し、溶け合う「法界縁起(事事無礙)」という思想。
    • 善財童子の求道 :後半の「入法界品(にゅうほっかいぼん)」では、善財童子という少年が53人の知識人(53参)を訪ね歩いて教えを乞い、悟りに至るストーリーが展開されます(東海道五十三次の由来とも言われます)。
  • 妙法蓮華経(法華経): ブッダが晩年に「これまで説いてきた教えはすべて真実へ導くための準備段階であり、これこそが真実である」として説いたとされる経典です(一般に「法華経」と呼ばれます)。
    • 核心思想(諸法実相・万人の成仏) :すべての生きとし生けるものに仏性が備わっており、誰であっても差別なく成仏できるという「一乗(萬人成仏)」の理念を説きます。
    • 久遠実成(くおんじつじょう) :ブッダは今世で初めて悟りを開いたのではなく、実は途方もない過去(久遠)からすでに仏であり、常に人々を救い続けている永遠の存在であると示します。
    • 日本文化への影響 :天台宗や日蓮宗の根本経典となったほか、聖徳太子から源氏物語、宮沢賢治の文学に至るまで、日本の宗教・文化に最も深い影響を与えた経典の一つです。
  • 華厳世界(けごんせかい)とは大乗仏教の『華厳経(けごんきょう)』で説かれる、悟りの智慧によって捉えられた壮大で調和に満ちた宇宙のあり様のことです。
    別名「蓮華蔵世界(れんげぞうせかい)」や「重重無尽(じゅうじゅうむじん)の世界」とも呼ばれます。
    主な特徴
    • 蓮華蔵世界(れんげぞうせかい)
      巨大な蓮の花の中に無数の世界が含まれており、それらが互いに重なり合いながら包み込まれているという宇宙観です。奈良の東大寺の大仏(盧舎那仏)は、この華厳世界を中心で統括する仏として造立されました。
    • 事事無碍法界(じじむげほうかい)
      あらゆる現象や存在(事)が、互いの邪魔をすることなく(無碍)、完全に調和して一体となっている状態を指します。世界は「重なり合う透明な構造」
    • 一即多・多即一(いっそくだ・たそくいち)
      「一は即ち多、多は即ち一」という考え方です。小さな一つの存在の中に全宇宙(全体)が含まれており、全体のなかに個々の存在が完全に溶け込んでいるとされます。
    • インドラの網(因陀羅網)
      華厳世界を例える有名な比喩です。天の網の目に結び付けられた無数の宝珠(宝石)が、互いに他のすべての宝珠を映し出し、反射が無限に広がり合っている様子を表しています。 華厳世界は、「あらゆる生命や存在は孤立しておらず、互いに深くつながり合い、関係し合って成り立っている」という仏教の根本思想(縁起)を、最も壮大かつ美しく表現した世界観です。
  • 宗性 (そうしょう) 生没年:1202-92(建仁2-正応5). 鎌倉中期の東大寺の学僧。華厳宗の中興者。宮内大輔藤原隆兼の子。1213年(建保1)12歳で東大寺に入寺。
  • 凝然(ぎょうねん、仁治元年3月6日(1240年3月30日)- 元亨元年9月5日(1321年9月26日))は、鎌倉時代後期の東大寺の学僧。インド・中国・日本にまたがる仏教史を研究してその編述をおこない、日本仏教の包括的理解を追究して多くの著作をのこした。
  • 高弁(こうべん)とは、仏教僧侶の「明恵上人」の法名(正式な僧侶名)です。彼は鎌倉時代の華厳宗の僧で、華厳宗の復興に尽力し、高山寺の開山としても知られ、日本における茶の栽培にも貢献しました。
  • 安倍文殊院 ・奈良県:日本三文殊のひとつ
  • 日本の主要宗派:総本山・大本山一覧
  • 東大寺