南都七大寺(なんとしちだいじ)
奈良時代に平城京(南都)およびその周辺で朝廷の保護を受けた7つの官寺の総称で、 一般的には 東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺
を指します。 (史料により 法隆寺の代わりに唐招提寺 を入れる場合もあります。)
平安時代には 七大寺巡礼 が盛んになり、 『七大寺巡礼私記』(1140年)などの記録も残る。
- 東大寺(華厳宗)
創建:聖武天皇
特徴:盧舎那仏(奈良の大仏)、国家鎮護の中心 奈良仏教の象徴的存在 - 興福寺(法相宗)
創建:藤原不比等
特徴:藤原氏の氏寺、阿修羅像、五重塔 南都六宗の中心的学山 - 元興寺(真言律宗・華厳宗)
創建:蘇我馬子(飛鳥寺の後身)
特徴:日本最古の本格的寺院の系譜 平城京遷都で飛鳥から移転 - 興福寺(法相宗)
創建:舒明天皇
特徴:古代最大級の官寺、仏教研究の中心 三論・成実など南都六宗の学問寺 - 薬師寺(法相宗)
創建:天武天皇
特徴:薬師三尊、東塔・西塔、薬師寺式伽藍 皇后の病気平癒祈願から創建 - 西大寺(真言律宗)
創建:称徳天皇
特徴:東大寺に対する「西の大寺」 後に叡尊による律宗復興の中心 - 法隆寺(聖徳宗)
創建:推古天皇・聖徳太子
特徴:世界最古の木造建築群 ただし奈良市外(斑鳩)にあるため、史料によっては除外される - 唐招提寺は律宗の総本山で、南都六宗の一角を担う 立地が奈良市内で「南都」の範囲に収まる