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四国八十八ヶ所札所の写真や納経、地図などを掲載

空と海(独遊庵)

歴史と旅を求めて

第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺detail

いおうざん たほういん こうやまじ  香川県善通寺市弘田町

 平安時代初期、善通寺と曼荼羅寺の間に寺を建立しようと霊地を探していた弘法大師は、 甲山の麓で一人の翁に出会った。
翁は「私は昔からこの地に住み、人々に仏の教えを広め、 人々に幸福と利益を与えてきた聖者である」と言い、この地で寺を建立するよう告げたという。
大師はすぐに毘沙門天像を彫り、山の岩窟に安置した。
 その後、巨大なため池である満濃池が決壊。 大師は朝廷から満濃池造りの別当に任命され、工事を指揮し、わずか3ヶ月で完成させたという。
朝廷から報奨金を賜った大師は、工事の無事を祈願して刻んだ薬師如来を本尊として堂宇を建立、寺号を甲山寺とした。
宗派: 真言宗善通寺派
本尊:薬師如来(伝弘法大師作)
開基:弘法大師
創建:平安時代初期
山号: 医王山
札所等: 四国八十八箇所74番
院号: 多宝院

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出釈迦寺から3.8㎞ 納経 忠霊塔
第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺 第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺 第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺
第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺
 境内はそれほど広くはないが、山門の正面に建つ本堂の背後には甲山がそびえ、圧倒される。
 本堂に安置されている薬師如来像は檜の一木造りで、重厚で力強い姿を見せている。本堂の左側の石段を上ったところには大師堂があり、中には黒衣をまとった大師像が建っている。大師堂の左側には毘沙門天像を安置している岩窟があり、周りはいかにも霊地らしい雰囲気が漂う。

岩窟の毘沙門天
岩窟のお堂に安置された、弘法大師が石を割って刻んだという毘沙門天。
甲山寺建立のきっかけを作ったという不思議な翁がこの岩窟から姿を現し、大師に暗示を与えたという。数年前までは大師堂の隣でひっそりと口を開けていたが、現在は周囲を改修して、山門からでもはっきりと毘沙毘沙門天堂を見ることができる。
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