香川と徳島の県境をまたぐ雲辺寺山(標高927m)の山頂にある雲辺寺は、霊場の中で最高峰に位置し、僧侶の学問修行の場として栄えたことから、別名「四国高野」とも呼ばれている。
所在地は徳島県だが、讃岐「涅槃の道場」最初の霊場。
この険しい山中に寺が創建されたのは延暦8年(789)、弘法大師が16歳の頃、善通寺建立の材木を求めて登山したところ、霊山の趣に惹かれ、一夜にして堂宇を建立。
鎌倉時代には関所の役割も兼ねた大寺院であった。
戦国時代に土佐の長宗我部元親がこの寺を訪れ、四国統一の野望を住職に打ち明けたが、土佐の国造りに専念するよう説かれた話は有名だ。
創建年: 延暦8年(789年)
宗派: 真言宗御室派
開基:弘法大師
本尊: 千手観世音菩薩(経尋作)
山号: 巨鼇山
文化財: 木造千手観音坐像ほか(国の重要文化財)
札所等: 四国八十八箇所66番; 阿波秘境祖谷渓・大歩危七福神霊場(毘沙門天); 阿波西国三十三観音霊場 第21番
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| 杉や檜などの古木に囲まれた広大な境内には、かつての繁栄ぶりを偲ばせる堂宇が建ち並び、山岳霊場独特の幽玄な世界を感じさせる。 本尊は平安時代、経尋作の千手観音。寺にはこの木造千手観音坐像のほか、木造毘沙門天立像、絹本著色聖衆来迎図といった国の重要文化財が安置されている(非公開)。また、新たな本堂が平成21年(2009)に完成。 納経所は本堂と大師堂をつなぐ参道の間にある。 初夏には、アジサイが参道沿いに咲き誇り、参拝客の目を楽しませる。 五百羅漢像 羅漢とは釈迦の弟子となり悟りを開いた高僧のこと。 ロープウェイ山頂駅より境内に向かう参道には、500体にも及ぶ羅漢像が並ぶ。その表情は一体ごとに異なり、参拝客を見つめる様は迫力がある。これらは、弘法大師入唐の際、初めて上陸した福建省赤岸鎮にある五百羅漢院の像を模して作られた。 |
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