天孫降臨に 五伴緒神 いつとものおのかみ の一として随従
天太玉命(あめのふとだまのみこと):
阿波神社、
大麻比古神社
『古事記』では
布刀玉命
『日本書紀』では
太玉命
『古語拾遺』では
天太玉命(あめのふとだまのみこと)の別名
天岩戸伝承で、
オモイノカネの考案した策の善し悪しを判断するため、
アメノコヤネと共に、太占(ふとまに)と呼ばれる占いを献じた神。 このため、祭祀(神事)や占いを司る神とされ、その末裔は、その後も朝廷の祭祀を司る氏族として要職をかねていった。
布刀玉命は玉を操る、あるいは玉と深い関わりのある姿。
祭祀において神宝(榊に玉、鏡、和幣など)を用いることから、威厳のある神として想像されることが多い。
香川県善通寺市にある大麻神社の木造天太玉命座像のように、古くから祭祀を司る神官が着用するような 巾子冠(はばひろき こじの かんむり)を戴き、胸の前で手を重ね、眉を逆立てた「太くて長い眉と大きな目を強く」持つような、厳粛で威厳のある姿で表現されることがあります。
祭祀を司る神:
天岩戸隠れの際に、
天児屋根命と共に祝詞を奏上したり、御幣を捧げたりする役割を担いました。
占いを司る神:天岩戸神話では、
思金神が考案した策の吉凶を占うために、天児屋根命と共に太占(ふとまに)という占いを行いました。
忌部氏の祖神:
忌部氏は、朝廷の祭祀を司る氏族であり、布刀玉命はその祖神とされています。
産業創始の神:一部の神社では、産業創始の神としても信仰されており、商売繁盛や技術向上などのご利益もあるとされています.
所願成就:安房神社では、所願成就のご利益があるとされています.
海上交通・航海安全:一部の神社では、海上交通・航海安全の神としても信仰されています.

関連する神話:
天岩戸神話:
天照大神が天岩戸に隠れた際、布刀玉命は
天児屋根命と共に、岩戸の前で祝詞を奏上し、御幣を捧げて天照大御神を岩戸から出すための祭祀を行いました.
天孫降臨神話:
天孫降臨の際には、
瓊瓊杵尊に随行し、
五伴緒の一人として地上に降り立ちました.
関連する神社
安房神社:栃木県にある安房神社では、天太玉命が主祭神として祀られており、産業創始の神、海上交通の神として信仰されています.
金札宮:京都府にある金札宮では、天太玉命が白菊大明神として祀られており、祭祀を司る神、福を呼ぶ神として信仰されています.
その他:
布刀玉命は、玉串や注連縄などの祭具のルーツとも言われています。
- 天照大神
- 邇邇芸命ニニギ
- 妻は天比理刀咩命 (あめのひりとめのみこと)、阿波神社
- 五伴緒(いつとものお)とは、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の天孫降臨に際して随伴した五神、または「伴(とも)」「部(べ)」と呼ばれる職能集団を率いた「伴緒(とものお)」という官人を指す言葉です。
- 氏族の祖神:これらの神々は、それぞれ中臣連(なかとみのむらじ)、忌部首(いんべのおびと)、猿女君(さるめのきみ)、鏡作連(かがみつくり)、玉祖連(たまのおや)の祖神(遠い祖先の神)とされています。
- 職務の分担:彼らは「伴緒」として、特定の職能を持つ氏族(部)を率い、祭祀(アメノコヤネ)、祭具(フトダマ、アマノウズメ)、呪術・芸能(アマノウズメ)、鏡作り(カガミツクリ)、玉作り(タマノオヤ)といった神事や職務を世襲的に分掌する集団の長であったとされています。
「伴緒」という言葉の意味
職官名:大和政権における職官名で、「伴(とも)」とは官人であり、それに従属する「部」を率いる者を指します。
統率者:伴を統率する者を「伴緒」と呼び、これは「伴造(とものみやつこ)」に近い言葉です。
負名氏の自負:『万葉集』にも「名に負う伴緒」と詠まれ、朝廷の職務を世襲的に分掌する「負名氏(なおいのうじ)」としての誇りを示す言葉としても用いられています。
- 阿波神社・千葉県
- 大麻比古神社・徳島県
